草稿・変哲なき備忘録

じぶんのあたまでかんがえてみよう

彼女の声(jibaro)-love death and robots

言葉を使わず、音声の演出だけで主人公の青年が聴覚障害であるという事を視聴者に伝えているのがとてもスマート。人魚姫(セイレーン)vs耳の聞こえない青年という漫画っぽいシチュエーション。人魚姫なのに中東とかインドっぽい金装飾バリバリな感じとか、鱗以外のパーツはほぼ人間なところとかが新しいなと思った。


人魚は耳の聞こえない男をおもしれー男と認識して好意を寄せてくるも、男は装飾品にしか眼中にない。結局、最後は人魚の血を飲んだ男が耳が聞こえるようになってハッハーとしているところに人魚が叫んで狂乱死エンド。

人魚は人間が生きて帰るぐらいなら死体になってこの湖に沈んでてほしい的な思考回路なんだろうか…。


リアルなんだけど、どこかイラストタッチを感じるのは、キャラクターデザイン(特に顔)の比率が絶妙なんだと思う。

あともう少し目が大きかったり、鼻が大きかったりするとデフォルメ感が強くなって往年のリアル調×イラスト的なビジュアルになってしまいそうな神バランス。

人間のモーションに関しては、動きが激しいシーンではどうしても3Dアニメ感が出てしまうけど、そのシーンは大体人魚の声にやられて狂っている時なのでイイ感じに違和感を使っているイメージ。


てゆーか人魚の動きだけが異様に自然だから更に際立ってるのかも。

 

馬の上で直立不動で手を伸ばしながら水に沈んでいくカットは、一瞬しか映らないものの強烈に脳裏に残る。


→原題のjibaroは、エクアドル・ペルーのアマゾン流域の先住民の事らしい。
youtubeのメイキング動画を見て、人魚の愛の言葉を人間は聴く事ができないって解説しててなんかそこ汲み取れなかったことを恥じた。


キャラクター紹介

■人魚
じゃらじゃらダンサー。アルベルトミエル度非常に高し。
眉毛が青いのがチャームポイント。白目が濁った池の色をしている。
咆哮は連発で打てるものではなく、回復する為には一回水に入らないといけないのかな?
身体には人間が作ったであろう装飾物をまとっているので、人間は殺すけど割と憧れは持ってそう。
鱗を無理やりはがすと血が出てたので、装飾品以外の金のうろこは体の一部みたい。

装飾品はヨーロッパやらロシアやらアジアやら、いろんな国のデザインを参考にした最強のジュエリーらしい。


■耳の聞こえない騎士
金を見つけてネコババしようとしたり、マントをはぎ取ったり、割とお金で苦労してそう。
もともと耳が聞こえないから、ここまで上り詰めるのも至難の業だったろうな。
でも手話で会話してくれる仲間もいて、オシャレにも気を使ってそうだし人気はありそう。
最初は人魚から逃げてたのに、ラストになって追いかけたのは、最初に拾った金の鱗が人魚のものだってわかったからかな?

色々感想描いたけど、カメラワークとかライティングに関してなんも思ってないな??
次はその二つのフォーカスして感想描いてみよう。